第7回 橋元才平翁記念ファミリーコンサート
岸田 今日子 youko Kishida
東京生まれ。文学座、劇団雲を経て演劇集団円(えん)に設立参加。「キティ颱風(たいふう)」で初舞台。「陽気な幽霊」でテアトロン賞を受賞。その後「聖女ジャンンダーク」「マクベス」「欲望という名の電車」「更地(さらち)」などに出演。また、1999年度紀伊国屋演劇賞を「猫町」「遠い日々の人」で受賞。映画では、「破戒」他で、毎日映画コンクール助演女優賞を受賞。「砂の女」他の演技でブルーリボン助演女優賞を受賞。1997年「八つ墓村」他の演技でブルーリボン助演女優賞を再受賞。テレビでは、日本テレビ「傷だらけの天使」NHK大河ドラマ「武田信玄」「徳川慶喜」などに出演。
荘村 清志 Kiyoshi Shoumura
9歳よりギターを始め、当初は父、荘村正人に、後に小原安正氏に師事。巨匠ナルシソ・イエペス氏に認められ、1964年にスペインに渡り、イエペス氏より親しく教えを受ける。1967年イタリア各地で演奏会を開催、その好評により翌年にはミラノ他22都市でリサイタルを行う。1968年帰国。翌年の日本デビューリサイタルでは「テクニック、音楽性とも第一人者」との評判を得る。1974年NHK教育TV「ギターを弾こう」に講師として出演し、一躍全国に知られる。1999年デビュー30周年記念リサイタルを東京・サントリーホール他で開催。人気と実力を兼ね備えた本格派ギタリストとしてリサイタル活動を続けるほか、オーケストラとの競演、レコーディング活動などを展開して好評を博している。また、武満徹氏の初のギター作品の初演など、現代ギター作品の紹介にも意欲的に取り組んでいる。
下関少年少女合唱隊
「美しいものを大切にします」「いつも明るく合唱練習を楽しみます」「隊員として恥ずかしくない態度で行動します」「歌をとおしてみんなきょうだいです」の合唱隊員の約束のもとに歌いつづけている。隊員は現在、幼小中高生合わせて100名、毎週水曜日と土曜日の2回、下関市中央公民館で練習を続けている。主な活動は、秋の定期演奏会、春にスプリングコンサート、NHK合唱コンクール小学生の部課題曲の合唱指導者講習会など、合唱隊が主催する定期演奏会のほかに、東京公演や国内各地で毎年20回前後の依頼演奏会、姉妹都市を中心にした海外公演や教科書の範唱CDの録音など新しい勉強にも取り組んでいる。全国児童合唱指揮者の会に属し、その19団体と毎年研修交流を重ねる。
Program
朗読とギターの世界
スペインの叙情詩人J・R・ヒメネスが、灰色の小さなロバと故郷モゲールで過ごした数年間を綴った、散文詩集『ブラテーロとわたし』と、M・C・テデスコ作曲のギター曲を女優・岸田今日子朗読とギターの第一人者である荘村清志の演奏で繰り広げるスペインの牧歌的世界。
『プラテーロとわたし』(抜粋)
プラテーロ / 白い蝶 / 夕べの鐘 / つばめ / ロンサール / 幼い少女 / 憂愁 他
ギターソロ
アルハンブラの想い出 / 愛のロマンス / グラン・ホタ
朗読:岸田 今日子
ギター演奏:荘村 清志
金子みすゞの世界
女流童謡詩人金子みすゞの詩を下関少年少女合唱隊の歌声でつづる合唱ファンタジー。鈴木憲夫作曲の合唱隊オリジナル曲に岸田今日子の朗読と荘村清志のギター演奏がコラボレーション。ひとときの夢の世界に誘います。
合唱ファンタジー『みすゞのそら』より
星とたんぽぽ / 蛙 / 他
合唱ファンタジー『みすゞのこみち』より
このみち / 私と小鳥と鈴と / 草山 他
合唱:下関少年少女合唱隊
朗読:岸田 今日子ギター演奏:荘村 清志